家庭用の浄水器を建物に適用し、殺菌装置を通じて細菌を除去し、リアルタイムで水質データを提供することで、安心して水道水を飲むことができるようにする。

ジオグリッドは、ビル用スマート浄水器を開発するスタートアップである。
2020年11月にチェ・ソンフン代表によって設立された。

チェ代表は、「ジオグリッドは、データを基盤として誰もが清潔で健康的な水を使用できる環境を提供する企業です」と紹介した。

ジオグリッドは、ビル用浄水器「BLOS（Building Oasis）」を開発した。
BLOSは“Building Oasis（ビルのオアシス）”を意味する。
家庭単位で使用される浄水器を建物に適用し、浄水器が必要ない建物を作っている。
チェ代表は、「ジオグリッドは、ビル内の水道配管に発生する錆、スケール、スライムを除去および防止し、UV殺菌装置を通して細菌を除去します。リアルタイムでユーザーに水質データを提供し、安心して水道水を飲むことができるようにします」と語った。

「水道水は浄水場で作られたときが最も清潔です。しかし、配管を通ってくる過程で汚染され、そのため信頼度が低下し、飲用率が非常に低くなっています。OECDの平均飲用率は51%ですが、韓国は5%と非常に低いです。ジオグリッドの製品は、水道水の飲用率を高めるために、浄水場で作られた状態の水道水に戻すアイテムです。」

BLOSを設置すると、建物内の配管が清潔に保たれるため、洗浄や交換をする必要がない。
錆の発生を抑制することで、ボイラーの熱交換器などの設備の寿命も延びる。
チェ代表は、「配管に関する維持管理費用を削減し、エネルギー効率を最大化して運用コストを減らすことができます。配管と水質の状態をリアルタイムでモニタリングして提供するため、人々が信頼して水を使用することができます。定期的なメンテナンスで常に最適な性能を維持します」と語った。

ジオグリッドは、建物内の水道配管管理および水道水の総合的な管理が可能であることが特徴である。
「製品を通じて、水質、使用量、漏水、振動、使用量に基づく炭素排出量などを測定します。
さまざまなセンサーを通じて、水道配管の状態、細菌、赤水、重金属などの発生可能性も確認できます。
建物単位で管理することで、保守が便利でコスト削減にも効果的です。」
チェ代表は、「同じ量の水を使用する場合、浄水器は水道水と比較して炭素排出量が2000倍です。水道水の飲用率を高めることで、浄水器使用による炭素削減にも役立ちます」と強調した。

「ソウル鍾路区にある築47年の老朽アパートとソウルの高校給食室に設置され、パイロット事業を進めています。特に老朽アパートは、設置から3週間で飲用水基準に適合し、設置後に実施した満足度調査で、飲用率が1%から82%まで変化しました。高校給食室では、設置から1か月で水質問題を解決しました。」

ジオグリッドは最近、ホバングループ主催「2024年ホバン革新技術公募展」で優秀賞を受賞し、ホバン建設との協力を協議している。

また、ソプンベンチャーズ（2023年12月）とD3ジュビリーパートナーズ（2024年1月）からそれぞれ3億ウォンずつ、合計6億ウォンの投資を受けた。
今年中にプレA投資誘致を準備している。
将来の計画についてチェ代表は、「地方自治体と連携し、全国の老朽アパートに設置したり、学校、病院、スマートファームなど、個別浄水器では解決できない大型給食施設に設置します。さらに、水使用量の多いホテルやリゾートに設置し、防錆剤を使用せずに健康で清潔な水質と配管を維持します」と述べた。
さらに、「水を使用する建物で実証事業を行い、その結果を基に、国内外問わず水を使用する建物であればどこにでもBLOSを導入します」と語った。

ジオグリッドは、韓国水資源公社（K-Water）が運営する創業跳躍パッケージ事業に選定された。
創業跳躍パッケージは、創業3〜7年の成長期スタートアップのスケールアップを支援するために、最大3億ウォンの事業化支援金とサービスを提供する創業振興院の支援事業である。
スタートアップの経営診断および改善、消費者ニーズおよび市場環境分析、投資診断および戦略立案を支援する。

設立日: 2020年11月
主要事業: エコ建物用スマート浄水プラント（BLOS）
成果:

• シード投資6億ウォン（ソプンベンチャーズ、D3ジュビリーパートナーズ）

• 中小ベンチャー企業部TIPS選定

• テストベッドソウル実証支援事業

• 韓国水資源公社協力スタートアップ

• 創業跳躍パッケージ選定

• 環境部長官賞2回受賞

• CES 2024 ユレカパーク出展

記者: イ・ジンホ (韓国経済)